(改)JOJIのことみんな知ってくれ!

JOJIを日本に布教するための雑記だったのが、個人的な音楽のことも書きます

Schön! Magazineでの最新インタビューを和訳

Schön! Magazine でのJojiの最新インタビューを和訳しました!

新作Nectarやキャリア、音楽観についてガッツリ語っている良いインタビューです!


https://schonmagazine.com/interview-joji/

 

(以下、和訳)

 

この世において、

ステージ上での名義であるJojiとしてよく知られているジョージ・ミラーは大人しい人物である。

しかし、彼の仕事観が情熱的であることは間違いない。

 


彼のそばにあったたくさんの楽曲をプロデュースするための時間を得ることに苦労したとJojiは語る。

 


リリースを控えているアルバムであるNectarに至るまで、彼の関心はグローバルなファンというよりも、もっと特定のファンにその関心は向けられている。

 


「周りのたくさんの人に大事にされていることを確かめたいんだ」と彼は語る。

 


日本の大阪出身であるMillerは、現在ブルックリンとロサンゼルスを拠点とし、行き来している。

拠点を二つにしたことが、彼と共に仕事をする人の輪を急速に広げた。

 


彼が新しく出会った友人や仕事仲間と時間を共にしている間もJojiは目下、ほぼ休みなく音楽を作りつづけている。

「365日音楽について話したり、聞いたりしているから、静かに過ごすことも重要なんだ。できる時にはただぼんやりと物を見たりするんだけど…幸運なことに、そうやって過ごす間も人々のために音楽を作ることができるんだ。それが、当たり前のことだと思わないようにしてる。」

 


”I Don't Wanna Waste My Time”で88risingからデビューする前にMillerが制作した楽曲は今もインターネット上にあり、それはJojiのコンテンツとなる物を欲してたまらないファンにとってある種の「ハードカーレンシー」となるだろう。

 


“Thom”や”You Suck Charlie”といった曲が彼のファンの間で瞬く間に広まったが、Millerが発表したプロジェクトであるChloe Burbank:Volume 1が、正式にアルバムとしてリリースされないことが明らかになったとき、ファンは流出した音源をループしたり編集したりしてそれぞれの独自の擬似ミックステープを作成した。

それは、今もYouTubeSoundCloudで聞く事ができる。

 


Jojiが彼の人生のこの時期についてほとんど語る事はないが、彼の初期のキャリアを形成するものが多才なものであった事は明らかである。

 


Nectarでは、収録曲の1つが、わずか16歳のときに制作された未発表のものである事が明らかにされている。

「それがリスナーに刺さるか、刺さらないかということにわくわくしている」と彼は語る。Nectarの収録曲は全18曲を予定しており、デビューアルバムであるBALLADS 1よりも35分長い。

 


「芸術的にも、感情的にも前進できるように、初期の自分の作品から多くのエッセンスを取り込むようにしたんだ。」

 


彼のキャリアを追い続けるファンにとっては、初期の彼の作品によって築き上げられたものからJojiとしてのデビューに至るまでの流れは自然なものように見えるかもしれないが、

いまだに、“I Don't Wanna Waste My Time”のリリースによって、ファンに与えた衝撃を超えるものはない。

Jojiのファンは常にアーティストと共に成熟してきたのだ。

曲がリリースされ、

血に染まった手のようなものが、画面全体を前後に漂うだけの、霞んだ、スローモーションのミュージックビデオを以って、

物語が完​​成したのである。

 


Millerの作品はようやく彼に追いつき、彼の新旧のファンはすぐにそれを追いかけた。

「最初の曲のリリースとアルバムはとてもうまくいったから、音楽活動を続けて、それに取り組む事が必要だと知る事が出来たんだ」とJojiはキャリア当初の数ヶ月を振り返る。今現在、と彼は加えて言う、「アルバムのために多くの曲の中から曲を選ぶ事だけを気にかけてきたんだ。これは本当に嬉しい出来事となる、みんなにとってより意味があってより良い音楽となるようにしたいんだ。」

 


変わらないこともある。Jojiは今でも主にGarageBandで作曲しているのだ。GarageBandは、AppleコンピューターとiOSバイスに搭載されている音楽制作ソフトウェアである。他の音楽プロデューサーにとっては懐疑的なものかもしれないが、しかしJojiにとっては、音楽において誠実さを保つものが、彼の初期において用いた制作過程や美学を今も貫くことであると考えている。 「もっと良いプログラムがあることは知っているけど、数字とかたくさんのボタンを含む新しいことを学ぶのは好きじゃないんだ。めちゃくちゃビビってるんだよね。」と彼は言う。 「GarageBandは、自分が7年生だった時と変わらないんだよ。自分が心地よいと感じるもので制作するのが好きなんだ。いっぱいいっぱいにならなくて済むんだ。テクノロジーじゃなくて音楽に焦点を置いておきたいんだよ。」

 


音楽はさておき、Jojiのもう1つの強みは、彼の視覚的なセンスの良さにある。

”Sanctuary”のミュージックビデオは、スタートレック風のスペースバトルを取り入れている。

Jojiの作品の中でも力強いプロダクションと歌声を特徴とする”Run”は、永遠に続くリムジンのように見える空間をJojiが徐々に打ち砕かれていくような体でよろめきながら割り込んでいくのだ。後者の曲について、彼は「歌うのは好きではなかった…でも、幸いなことに自分の歌声がポジティブな反応を受けていることに気づいて、それにこだわり始めるようになったんだ。」彼のミュージックビデオについて彼はこう続ける、「常に音楽において映像は大きな役割を果たしているんだ。大抵、楽曲を理解するにあたってある種の映像を想像する必要があると思うんだ。そうしないと、少し聴き取りにくかったりするんだよ。」


彼の表の顔にもかかわらず、この労力の大部分は舞台裏に注がれるのである。つまり、Jojiはパフォーマーではあるが、それはJojiが甘く見たり、とりわけ簡単にこなしている役割ではない。「ライブで心地よく歌うために、自分自身を製品だと捉えて、人々がそれに対して払ったお金に価値を持たせないといけないんだ。」と彼は告白する。 「僕はあまり個人的なものだと考えないようにしているんだ。彼らはショーのためにお金を払っていて、僕は自分ができる最高のショーを彼らに提供するんだよ。」

 


Nectarのリリースが延期されたことに、さすがのJojiもこう咎める。

パンデミックがリリースを難しいものとしている」と。

 


それでも、Twitterやニュースサイトでささやかれている共演の噂をノイズとして払いのけつつ、彼は「楽しくて、型破りなラインナップ」をアルバムにおいて約束すると言う。 「僕は常にプロジェクトが終わろうとする頃に、コラボレーションを見つけようとするんだ。もし、噂を聞いたとしても、それらは実現し得ないんだよ、なぜなら今まさに探り始めたところだからさ。」と彼は詳細に述べる。

 


しかし、さらなるコラボレーションは確実にやってくる。

いつの日か、星の巡り合わせが起きたその時、Jojiが自分以外のアーティストを完全にプロデュースしたアルバムが店に並ぶかもしれない。

「今は忙殺されているけど、音楽を作ることは自分の好きな活動だし、いくらやっても時間が足りない。僕はできることなら四六時中、ラッパーだけでなく、歌手や他のあらゆるアーティストのためにアルバムを作ることに身を捧げたいんだ。アーティストが僕のプロダクションを100パーセント信頼してくれた場合、Jojiがプロデュースしたアルバムはクレイジーなものになると思うんだ。当然のことながら彼らがどうしても僕を100パーセント信頼できないこともあると思う、なぜなら彼らはみんなユニークなアーティストだから。だから、それが実現するかはわからないな。」

 


「もし僕を信頼してくれるなら、連絡してよ。」と、彼はそう締めくくった。

 

(終)

 

このインタビュー読んで、とりあえず私はI Don't Wanna Waste My TimeのMVを改めてチェックしました...

 

そして、Nectarのリリースがとにかく待ち遠しい...

どんなラインナップになるんだろう...ドキドキ...

でも、前から私が懸念しているJojiさんのセカンドキャリアを匂わせる内容...プロデュース業に専念して表舞台から退かないか...やっぱり不安です...

 

とりあえず、みんな9月25日のリリース日まで辛抱強く待ちましょう...!