(改)JOJIのことみんな知ってくれ!

JOJIを日本に布教するための雑記だったのが、個人的な音楽のことも書きます

Nectarリリース後の最新インタビューを和訳!

待ちに待った、焦らされまくった上でのNectarを皆さまは楽しまれましたか?

ブログ主はNectarリリース直前にTENETにどハマりしてしまい、うつつを抜かしておりました...Jojiさんファンとしたことが...反省でございます。

 

ということで、Nectarリリース前日にうっかり公開され、数時間で非公開になりリリース日になにごとも無かったように公開された、いわく付き(担当者やっちゃったのかしら...日本だったら始末書レベルやん...ってブログ主のおばさんは担当者のことを思うと苦しくなっちゃいました...)のインタビューを頑張って和訳しました!

(Nectarを楽しんだり、世界中のファンのみんなと感想を言い合ったり、John David Washingtonにうつつを抜かしていたので爆速和訳とはいきませんでしたが、ベストを尽くしたのでご容赦ください...!そしてお手柔らかに...お願いします。)

 

ではどうぞ〜。

http://officemagazine.net/joji-sheds-his-skin

(以下和訳)


少しでもインターネットカルチャーに足を踏み入れたことがあれば、何らかの形でJojiの世界に触れたことがあるだろう。

彼のバイラルな過去に関係なく、そして現在に至るまで、さらに言えば、28歳のシンガーは彼の生まれ持ったスターの素質を、彼の独特な雰囲気を帯びた歌声で歌われたlo-fiかつR&Bの曲で充填された、音楽というダイナミックで評判高い”武器”に変えたのだ。

“mumble music(*mumble=もにょもにょ、もごもご)”の最高傑作と称される、自己認識によって生まれる”sad boi(*日本でいうメンヘラサブカル男子)”的な曲は、Z世代にとりわけ響く。

そしてそれはJojiを唯一無二の音楽の、スーパースターへと変えたのだ。


本名はGeorge Millerという、日本人とオーストラリアのハーフであるJojiはムービースターのように見える。

どこか地球外生命体のようでもあるそのまなざしと、思わずつられてほほ笑んでしまうようなその笑顔で、彼は人目を引くのだ。先生が可愛がらずにいられない、皆に愛されるクラスの人気者のようであり、GQの表紙を飾るような正真正銘のスターのようでもある。

 

Jojiにとって、このコントラストは彼の存在をとても親しみやすく、また彼を特別なものにしているものの核心であることを証明している。 2018年の大ヒット曲である”Slow Dancing in the Dark”が彼をビルボードのR&Bチャートのトップへと押し上げ、世界中のファンが彼の次の活動がどのようなものになるのかと不思議に思ったのは自然な流れであった。

インターネットのお騒がせスターなのか?

それとも彼はカルチャーセンスの境界をとっぱらった、繊細なこだわりを持った注目のアーティストなのか?


ラッキーなことに、Jojiはこの2つの側面からどちらかを選ぶ必要はなかった。彼の2作目となるアルバムであるNectarは今週の金曜日にリリースされる。

それは、音楽業界での立場を確固たるものとした唯一無二のアーティストである彼の、予測不能で幅広いテイストの作品である。

18曲から構成され、Diplo、Lil Yachty、Omar Apollo、Yves Tumor、BENEEなどのヘビーウェイト級のアーティストを迎えたこのアルバムは、業界で囁かれる「2作目のスランプ」というジンクスを吹き飛ばすものである。

NectarのリリースをもってJojiが正真正銘のスターとして盛大にデビューしたように感じるが、どういうわけか彼はそれを楽々とやってのけているように見えるのだ。

 

あなたの作品はFXアーティストの影響を受けていると聞きました。

(*FXアーティスト:ゲーム上で現実世界のエフェクトや想像上のエフェクトを再現するアーティスト。爆発や魔法のシーンに生じるエフェクトなどを作成しているデザインのアーティスト)

そのアプローチをどのように音楽に取り入れていますか?どのFXデザインがあなたに影響を与えましたか?

Joji:正直言うと、数年前はFXに興味を持ってたけど、今は興味のある分野じゃないんだよね。影響を受けてることに今も感謝しているけど、僕の音楽にはあまり取り入れていないかな。

年をとったらFXに全力投球して、そういう感じのものを作るかもしれないな。


二作目となるアルバムは、ミュージシャンとしてのキャリアの中で決定的なものとなるポテンシャルを秘めています。 Ballads 1の成功をきっかけに、Nectarのレコーディングにおいてはどのように取り組みましたか?

Joji:そういうことはあんまり考えないな。

それぞれのアルバムはそれぞれが別のプロジェクトだから。

僕は1つのプロジェクトを終えたら、次のプロジェクトに取り組んで、それがより大きく、良いプロジェクトになるようにするんだ。

で、そのプロジェクトが終わったら、また次に進むんだよ。


別の方向に進む必要性を感じていますか?

このことについて言うのは少し気が早い気もしますが、先行シングルを聴いた印象では、JojiのテイストをもっとHi-fiな、艶っぽいR&B /ポップにしようとしているように感じるのですが。

Joji:Jojiの音楽ではいつも、求められていることと自分の個人的な好みがどこでバランスを取れるかを考えて、それに従うんだよ。バランスが取れるところがあれば、そこに当てはめるんだ。特定のジャンルを決めて曲を作り始めることは無いね。自分に合っている方法で、みんながJojiのプロジェクトでどうやったら楽しめるかを探しながら曲を作ることに専念しているよ。


ネクターとは何であると言えますか?タイトルはどういう意味ですか?

Joji:簡単に話すと、何匹かのアリが僕の冷凍庫に向かってコンセントから行列を作ってたんだよ。多分、冷蔵庫の中にあるアイスクリームを狙ってたんだよね。彼らは冷凍庫にやっと侵入した後、冷蔵庫から脱出できなかったのか、あるいは脱出する前に凍死したんだと思うんだ。なんでかって言うと、ある日、アリの行列が無くなって、僕が冷凍庫を開けたら、アリの大群がそこで凍死してたんだよ。その凍死したアリを手一杯にすくったとき、それがコーヒーのかすのように見えたのを覚えてるよ。で、そのことが1日くらい頭から離れなかったんだけど、次の日、それをいろんな人に見せたら、「蜜・・・そのためになら、なんだっていとわずにやるのはなぜ?(*蜜=アイスのためなら死をいとわないアリ達のことを指しているとブログ主は解釈しました)」ってみんなが低い声で、何度も何度も言い始めたんだよね。なんていうか、ジョークとして始まったことが、「じゃあ、あなたは、あなたの蜜のためなら何をするか?」っていうアイディアになったんだ。最初の段階では、そういったダークなコンセプトだったものから生まれたっていうのはすごくおかしいよね。


いくつかのミュージックビデオで、宇宙は度々、ミュージックビデオの設定だったり、目的地として用いられていますよね?

例えば、”Run”では、延々と続くリムジンの中をよろめきながら、最終的にそこから脱出するまで、名声というものの華やかさや魅力といったものを避けるように駆け抜け、最後に宇宙船の中でひとり目覚めるという結末ですね。

このビデオについて少し聞かせてくれますか?あと、宇宙があなたにとって何を意味するかについても。

Joji:宇宙っていうのはただ探索するのにちょうど良いアイディアだと思うんだよね。他のテーマとなんら変わらないよ。”Run”のビデオに関しては、いわゆる世界、つまり「地球」における悪夢について描いていると思う。この主人公は実際にはDr.Wallaceっていうんだけど、“Gimme Love”のビデオで、彼は証明書を持ってるんだよね。一瞬だけ写るんだ。画質が悪いから見えづらいけど、それにはDr.Wallaceって書かれてる。僕が思うに、彼はこれ以上無理だ!クソくらえ!って地球から立ち去ったんじゃ無いかな。

彼は何かを知っていたのかもしれないし、彼はただのサイコだったかもしれないし、彼が引き起こしたのかもしれないし、彼は何か解決方法を知っていたのかもしれない。誰にもわからないんだよ。

 

“Run”では、同じ男が終わりなきリムジンの中をただ走り抜けていて、それは悪夢のようだね。人々とその周りは奇妙で終わりがないように見えるし。

その全てが衰えていくものだと知りながら、多くの人が手にしようと努力する馬鹿げたmaterialistic(*直訳すると物質主義ですが、実際にはお金が全てであると考えたり、ブランド物至上主義だったりする人を揶揄するニュアンスの言葉)なライフスタイルについて意義を唱えることを意図してると思うんだ。

こういうものを見た多くの人は、「この星を去りたい」って言うだろうね。一生抜け出すことのできない状況に彼がさらに不安になっている姿を、延々と続くリムジンというシチュエーションに重ねて見ているんだと僕は思う。

ラッキーなことにそれは過去のひどい悪夢で、その男は地球から遠く遠く離れた彼の空っぽの船で目を覚ますんだ。彼はアースバッグに歩いていって、彼の車と思しき写真と彼がかつて好きだったであろう景色の写真を取り出すんだ。で、彼は地球に帰れるか考えて少し弱気になった後に、その写真と鍵をフライトデッキから投げ捨てるんだよ。

たぶん彼はそれを一緒に楽しむ人がいないことを知っているのかもしれないし、人々に理解されないことを彼は知っているのかもしれないし、地球がなくなってしまったのかもしれないし、彼はサイコパスでみんなのことが嫌いなのかもしれないし、もしくは彼は何か治療法を探そうとしているのかもしれないし。ただ1つ、明らかなことは彼は(特に悪夢の後に)二度と帰る必要も、気にする必要もないことに安心していることだね。だってそれは自業自得だからね。

 

ダークな表現を巧みに違う方法で取り入れつつ、どこかコミカルで不条理なさまをあなたは他のビデオで表現しているように見えます。

あなたはタキシードを着たサテュロスに扮したり、ウェディングドレスを着てバイクで砂漠を駆け抜けたり、巨大なマペットのような姿で空っぽのプールに鎖で繋がれたり。

このようなアイディアはどうやって思いつくのですか?

Joji:それに対してクールな回答があれば良いんだけどね。思いついたことをただ書き留めて、それが素晴らしいプロジェクトなるように目的を持って実現させるだけなんだ。

正直に言うと、ミュージックビデオに自らが出演しないといけないのは最悪だね。出演するよりも、口先だけの監督になって見てるだけがいいな。いつか、いつの日かね・・・


どんな音楽を聴いて育ちましたか?

Joji:7〜12歳はたくさんニューメタルを聴いたね。12〜16歳は主にラップミュージック、そして16〜18歳は馬鹿げてるけど(でも重要だった)意識高い系のフェーズだったね。そのときに、少し前の曲を聴き直して、「変わった」感じのサウンドを探し求めてたかな。


最近聴いた曲は何ですか?今に至るまでずっと聴いている音楽はありますか?

Joji:特定の曲や、音楽のタイプってのはないな。他の人のプレイリストをただ漁っているだけなんだよ。大体、何が聴きたいのかさえわからないんだよね。そういう意味では僕はかなり突発的で、いろんなのをミックスするのが好きかな。今、この瞬間も何が聴きたいかなんてわからないよ!


あなたの多くの音楽の根源は、自身の矛盾した要素のはざまから生み出されているように思えるのですが、”No Fun”を例に挙げると、明るくて、キラキラしていて、陽気な感じがするけど、歌詞では(僕は逃げて、逃げて、逃げるんだ、夢なんか無いんだよ・・・死んだも同然さ、直感でわかるんだ、というように)ダークなことを歌ってますよね?こういった矛盾したことに関してあなたはどう考えていますか?

Joji:当時(2018年)僕は若気の至りっていうか、「haha、冗談だよって言いながら、本当は冗談なんかじゃ無いよ。」っていう尖った感じを楽しんでいたんだと思う。そういう思いを抱いている人達に向けた曲だったんじゃないかな。個人的にはいい感じだし、僕の直感もいい感じだよ(Jojiさんのことだからfeel it in my bones=直感の意、に対して本当に、僕の骨は丈夫だよ、ってボケかましてる可能性があるんじゃ無いかって思ってます)ありがとう。

 

あなたは慈善活動のような目標をもうけていると聞いたことがありますが、音楽活動はそれらの取り組みにおける目標をどのようにサポートしていますか?そして、それがどのようなものであるかについて少し聞かせてもらえますか?

Joji:まあ、個人的にはあまり公に語りたくないかな、不誠実だと思われるのは嫌だからね。いつでもどこでも、出来る限り、誰かを助けることは素晴らしいことだと思うよ。


アルバムのリリースをどのように祝う予定ですか?

Joji:一晩中、ずーーーーーーーっと寝続けるね。


あなたの好きなプロデューサーは誰ですか?

Joji:お気に入りのプロデューサーはたくさんるし、そのお気に入りリストを更新したいと思ってるよ。サウンドスケープは常に変化しているからね、誰が一番ピッタリか確かめる時が来たね!


あなたの音楽のキャリアの中で、「よし、これでやっていける」と思った瞬間はありましたか?

Joji:自分の個人的な視点からそのことについて考えるのはあまり好きじゃないんだ。なんでかっていうと自分の希望を持ちたくないんだ。「自分の仕事をしろよ」って考える傾向にあるかな。僕はすごくラッキーなことにここにいることができているし、それを当然のことのように考えてないよ。


Nectarのリリース後、一息ついてプロジェクトを終えたことを楽しみますか?それともすぐに次のプロジェクトに飛び込みますか?

Joji:次のことに飛び込む必要があるからね、でもその合間に時間があれば自然と戯れることをするかな、絶対にね。

(終)

 

続々とMVが公開されてますが、どれも宇宙と関連が感じさせる内容ばかり...Sanctuaryから始まった宇宙を舞台にした世界観、そしてDr.Wallaceの旅路?宇宙への脱出?の物語の続きが気になりますね...!

引き続き、当ブログとブログ主を今後ともどうぞよろしくお願いいたします🙇‍♀️