(改)JOJIのことみんな知ってくれ!

JOJIを日本に布教するための雑記だったのが、個人的な音楽のことも書きます

In Tongues~Ballads1 ~Nectarに見る、ローコンテクスト、ハイコンテクスト論(後編)

さて、前回はIn Toungsの曲と最新アルバムの曲を個人的な解釈と飛躍した想像力で語りつくしましたが、

後編はBallads1の難解すぎる曲とNectarの難解すぎる曲を比較しつつ、ハイコンテクスト~ローコンテクスト要素への変化(個人的に考察した結果の変化です・・・)などを読み解いていきたいと思います!

 

さて、Jojiさんの真骨頂とも言えるハイコンテクスト要素を読み解く上でかかせないのがTest Drive

 

Ballads1の中でも最も難解ともいわれる曲・・・

(英語ネイティブのフォロワーさんでさえ、わからないとのこと・・・)

この曲に出てくる二人は付き合っていたのか、

ただ関係を持っていたのかわからないですが、

その相手に期待をしていないことを歌う曲・・・と解釈しました。

長く続く関係性=長距離運転(long drive)

短くすぐ終わる関係性=試運転(test drive)

と例えているのではないでしょうか。

 

さて和訳からどうぞ。

 

[Chorus]

She don't wanna tell lies (She don't wanna tell lies)

彼女は嘘をつきたくないんだ

She don't wanna tell lies (She don't wanna tell lies)

彼女は嘘をつきたくないんだ

She just wanna feel alive (She just wanna feel alive)

彼女はただ生きている実感が欲しいだけなんだ

She just wanted more time (She just wanted more time)

彼女はただもっと時間が欲しいだけなんだ

I'm looking for a long ride (Looking for a long ride)

僕はロングドライブを求めているのに

She just want a test drive (She just want a test drive)

彼女はただテストドライブを求めているんだ

Dying on the west side (Dying on the west side)

西海岸で死ぬんだ
I'll see you in the next life (See you in the next life)

次の人生で君に出会うよ

 


[Verse 1]

What do you want, babe? (What do you want, babe?)

ベイビー、君は何を求めているんだ?

I don't like when you taunt me (I don't like when you taunt me)

僕をからかうときの君は好きじゃないんだ

You've been calling the wrong name (Calling the wrong name)

君は正しくない名前で僕のことを呼んでいるんだ

I said what do you want, babe? (What do you want, babe?)

ベイビー、君は何を求めているんだ?って僕は言っているんだよ

I'm working on my aim (Working on my aim)

僕は自分の目標に向かっているんだよ

I'm hoping you do the same (Do the same)

君も同じであることを願うよ

You got me afraid again (Got me afraid again)

君はまた僕を怖がらせたね

So let me just pray again (So let me just pray again)

僕にもう一度祈りを捧げさせてよ

 


[Pre-Chorus]

You gon' jump through hoops

きっと君はなんでもする

(※jump through hoops=なんでもする、目的のためにはなんでもする、という意味。このフレーズを個人的に解釈すると、この曲で歌われている君(You)はドラッグに依存していて、ドラッグを得るためにはなんでもする、とい意味なのかな・・・と解釈しました。破滅的な人とお付き合いしていたのでしょうか・・・)

Know how many lines you'll do

君がどれだけの「line」をやるかわかってるんだ

(※line=1オンスのコデイン咳止めシロップの意。ドラッグの一種)

Won't matter when you lose

君がいつ我を失っても構わないよ

Everything I've done for you

君にできることは全部やったんだ

 

 

[Chorus]

She don't wanna tell lies (She don't wanna tell lies)

彼女は嘘をつきたくないんだ

She don't wanna tell lies (She don't wanna tell lies)

彼女は嘘をつきたくないんだ

She just wanna feel alive (She just wanna feel alive)

彼女はただ生きている実感が欲しいだけなんだ

She just wanted more time (She just wanted more time)

彼女はただもっと時間が欲しいだけなんだ

I'm looking for a long ride (Looking for a long ride)

僕はロングドライブを求めているのに

She just want a test drive (What do you want, babe?)

彼女はただテストドライブを求めているんだ

 (君は何を求めているんだ?)

Dying on the west side (What do you want, babe?)

西海岸で死ぬんだ(君は何を求めているんだ?)
I'll see you in the next life(What do you want, babe?)

次の人生で君に出会うよ(君は何を求めているんだ?)

 

[Verse 2]
Waiting on a sacrificial life

献身的な人生を待っているんだ
Waiting on the ones who didn't fight

君が向き合ってこなかったそれを待っているんだ
I told you not to waste my fucking time

僕の時間を無駄にしないでくれって言っただろ
I told you never sing that song, you lied

君が嘘をついたから、その歌はもう二度と歌わないって言っただろ

 

[Pre-Chorus]

You gon' jump through hoops

きっと君はなんでもする

Know how many lines you'll do

君がどれだけの「line」をやるかわかってるんだ

(※line=1オンスのコデイン咳止めシロップの意。ドラッグの一種)

Won't matter when you lose

君がいつ我を失っても構わないよ

Everything I've done for you

君にできることは全部やったんだ

[Chorus]

She don't wanna tell lies (She don't wanna tell lies)

彼女は嘘をつきたくないんだ

She don't wanna tell lies (She don't wanna tell lies)

彼女は嘘をつきたくないんだ

She just wanna feel alive (She just wanna feel alive)

彼女はただ生きている実感が欲しいだけなんだ

She just wanted more time (She just wanted more time)

彼女はただもっと時間が欲しいだけなんだ

I'm looking for a long ride (Looking for a long ride)

僕はロングドライブを求めているのに

She just want a test drive (She just want a test drive)

彼女はただテストドライブを求めているんだ

 (彼女はただテストドライブを求めているんだ)

Dying on the west side (Dying on the west side)

西海岸で死ぬんだ(西海岸で死ぬんだ)
I'll see you in the next life(See you in the next life)

次の人生で君に出会うよ(次の人生で君に出会うよ)

 

Ballads1でもIn Toungs でも、

運転(drive)で何かを例えたり、何かと西海岸(west side)を物語の舞台に取り入れがちなところは変わっていないな、と In toungues~Ballads1~Nectarを通して個人的に感じました。

例えば、

前編で取り上げた、Windowsでは運転で自殺をはかる?といったことを匂わせたり、pretty boyでは西海岸に住むセレブをからかったり、西海岸で死んで来世で会おうと、不穏なことを言ったり・・・

自身も制作のためにLAに住んでいるとのことですが、何か西海岸(LAのことを指してると解釈すると)での派手な生活や、有名になって自分の周りの環境が変わっていくことにしっくり来ていないのかと勝手に想像して心配になります。

住環境、周りの人間関係の変化、売れることで著名プロデューサーがプロデュースすることによる変化を、In toungues~Ballads1~Nectarを通して聴くとより感じられる気がするんです。

・In toungues 

ほぼ全曲Jojiさん作成ということもあり、じっとりと湿っぽい感じ、全体的にダーク

何かに例えたり、背景を想像させる、ハイコンテクストな要素が多め。

このジメジメした感じって日本の梅雨っぽい湿気な気がするのは私だけ?

・Ballads 1

In tounguesに比べれば、湿度が下がった感じ。カラっとしてきている。

直球なラブソング?のようなAttentionがあったかと思えば、ダークなバラードのSlow Dancing in The Darkはあったり、can't get over youの失恋ソングがあったりと、Test Driveのようなハイコンテクストな要素はありつつも、ローコンテクスト、ハイコンテクストの要素が入り混じっている感じ。あと尖ってる。No FunやYeah Rightとか、尖ってるな~というかプチ反抗期なのかな?と個人的にそう感じる。

 

・Nectar

Jojiさんも大人になり、有名になり、周りのノイズや人間関係や、有名になることで恋愛においてもうまくいかない要因が以前と変わってきたのかな・・・と思ってしまうような、ドキッとさせる、直接的な表現がアルバムの後半から増えていて、ハイコンテクスト/ローコンテクストからローコンテクスト要素強め、といった感じのグラデーションを、聴いていて感じました。最後のYour Manとか特に。

 

湿度を比較するとBallads 1の方がIn toungsよりカラッとしてるし、Nectarではもっとカラっとしてる。LAの気候のように。

拠点にする場所の変化がそうさせているのでしょうか・・・本人の成長だったり、周りの環境の変化もあるでしょうが・・・。

 あと、In ToungsもBallads1もそうですが、全体的に鬱々としていて、死の匂いが漂っていたのが、Nectarでは全体的に薄まった印象。

それでも鬱々とした感じも、死の匂いも若干はありますが。

(Attentionではまだ死ぬには若すぎると言ってみたり、Slow Dancing In The DarkではMVで血まみれになってみたり...セントジョーンズワート飲んで。とりあえず。お願いだから!っておばさん余計な心配しちゃいます。いつも。)

 

 そして、全体を通してみると、基本的なテーマは変わらないんですよね。

相変わらずラブソングはダークだし、

恋愛は大体うまくいってないし、

僕はふさわしくない、って自己評価低いし・・・

それでも3作品を通して聴くと、圧倒的に成長というか、大人の余裕を少し感じさせるほどに成熟してきたんだな・・・と勝手にグッときてしまいました。

(おばさん丸出し)

 

そんな大人の男に成熟してきたJojiさんも、ショービズ界にある程度毒されてるのかなと感じる・・・毒されつつも、その環境に対しての批判性を感じるこの曲を読み解いてみましょう。

 Nectarの中でも難解のMODUSを・・・。

 

[Verse 1]
Speed it up, slow it down

スピードアップしたり、スローダウンしたり
Need control, need it now

まさしく今、コントロールが必要なんだ
I need to live a thousand times

1000回生きなきゃいけないんだ
I cannot stop, I cannot cry

止まることも、泣くことも許されない
I will not fret, I will not die

思い悩んだり、死ぬこともないだろう
I am machine, I stay alive

僕は機械なんだ、生き続けるんだ
Sometimes I think, sometimes I think

たまに考えるんだ、たまに考えるんだ
Sometimes I think, sometimes I (Ooh)

たまに考えるんだ、たまに
I've got no aim, a million rounds, is nothing real?

目標がないんだ、何度も繰り返して、現実はどこにあるんだ?
A hundred pounds of heavy steel, it feels so loud

百ポンドの重い鉄が胸に縛り付けられて、

すごく気に触るんだよ
Tied to my chest, it feels so loud

すごく気に触るんだよ
I'll take a peek to across the peaks

ピークを越えるために盗み見るんだ
This grass is neat and I'm quite unique

この草は綺麗に手入れされていて、

そして僕はかなりユニークなんだ(注2)

But I'd like to be, but I'd like to be

でも僕はそうありたいんだ、そうありたいんだ

[Chorus]
And I hope this is the hardest part

これが僕たちにとって一番辛い時だと願うよ
We try, we try

僕たちにとって
And when they say they're satisfied

彼らが満たされたという時は嘘をついているんだ
They're lying, they're lying

嘘をついているんだ
Do forgive me, I've seen the treasure's in the bloom

僕を許してくれ、咲き誇る花の中に宝を見つけたんだ
But right now, I'm just not strong enough for you

でも今は、僕はただ君にふさわしくあるだけの強さがないんだ

[Verse 2]
Sorry, you can see it in my retina

すまないけど、君は僕の瞳を通してそれを見ているんだ

Focus in and out, I'm doing better

焦点を合わせたり、外したり、できる限りのことをしてるんだ
Artificial ghost with no perception

(何も感じない、何も見えない)

知覚を失った人工の亡霊なんだよ

I wanna be a Chevy, not a Sentra, uh (Yeah, yeah, yeah)

僕はシボレーになりたいんだ、セントラじゃなくてね(※注1)
I don't feel the way they programmed me to feel today

彼らが今日僕がそういう気分になるようにプログラムしたのとは違う気分なんだ
Some pieces falling from the waist up

上半身からぽろぽろと部品が落ちていくんだ
I'm so sorry for delays

遅れが生じていて申し訳ないよ
Just need one moment to erase

消去をするのに少し時間が欲しいだけなんだ
That burning pain before the rage

怒り狂う前の燃えるようなその痛み
I feel good, I feel good, I feel good (I fixed it)

いい気分だよ、いい気分だ、いい気分だ

(自分で持ち直したんだよ)

 [Chorus]

これが僕たちにとって一番辛い時だと願うよ
We try, we try

僕たちにとって
And when they say they're satisfied

彼らが満たされたという時は嘘をついているんだ
They're lying, they're lying

嘘をついているんだ
Do forgive me, I've seen the treasure's in the bloom

僕を許してくれ、咲き誇る花の中に宝を見つけたんだ
But right now, I'm just not strong enough for you

でも今は、僕はただ君にふさわしくあるだけの強さがないんだ

 

(※注1)草が丁寧に手入れされている=隣の芝は青いということにかけてるのでしょうか?こういう比喩表現や例えは私が知る限りでも調べた限りでもないので、Jojiさん独自の表現でしょうか・・・隣の芝はよく見えるけど、そんなものは関係なく、僕はユニークだから比較にもならないし、ユニークであり続けたい、ということでしょうか・・・難しい。

(※注2)

ここの部分の解釈に関して日産のセントラではなく、アメリカ産のシボレーになりたいというところに、Jojiさんのアイデンティティの複雑な感情を見てとれる気がしてなりません。日本人ではなく、アメリカ人になりたいのでしょうか。アメリカに長く住む中で、アイデンティティに何らかの変化や、アメリカ人であるほうが良いと思うこともあったのかな...と個人的に考察しました。

あとは、日産のセントラよりもシボレーのような強くて頑丈な男になりたい、というようにも解釈できますね...。

 

いや~和訳してもちょっとピンとこないですね。

自分を車に例えたりするあたり、想像力を必要とさせる感じが、Jojiさんの真骨頂とも言うべきハイコンテクスト要素を感じますね。

ただ、Test Driveと比べると直接的な表現が多いので、ハイコンテクストとローコンテクストのハイブリッドと言ったところでしょうか。

 

なかでも気になったのはコーラスの部分

 

And I hope this is the hardest part

これが僕たちにとって一番辛い時だと願うよ
We try, we try

僕たちにとって
And when they say they're satisfied

彼らが満たされたという時は嘘をついているんだ
They're lying, they're lying

嘘をついているんだ
Do forgive me, I've seen the treasure's in the bloom

僕を許してくれ、咲き誇る花の中に宝を見つけたんだ
But right now, I'm just not strong enough for you

でも今は、僕はただ君にふさわしくあるだけの強さがないんだ

 

忙しい制作の合間に恋におちたのでしょうか・・・咲き誇る花の中に宝を見つけたなんて言われれたら・・・ロマンチック・・・なんの困難かわからないですが、困難を乗り越えて・・・つらい時期を一緒に乗り越えたい・・・ふさわしくないなんて卑下することないよ・・・Jojiさんの足りない強さは私が補ってあげるよ・・・と妄想がはかどりまくりますね。

直接的な表現と、比喩表現が入り混じったコーラスの部分。最高ですね。

 

他の曲はコラボや、プロデュースが入っていることもあり、

ローコンテクストよりの歌詞が多い印象。

 

個人的に思うのは、Nectar以前とNectar後では、

ローコンテクスト文化圏のファンがぐっと増えたと思うんです。MODUSを除けば、比較的にどういう意味?という作品が減った気がするんです・・・Nectar以前はハイコンテクスト文化圏のファンが多かった気がしてならないんです・・・。

私はあいまいな表現や、いろんな想像をかきたてる歌詞だったり、ダークな歌詞に反する曲調とかが好きだったので、Nectarを聞いたときはその変化に困惑してしまって、受け入れるのに時間がかかりました。

 

アルバムの後半(Pretty Boy)からは、ローコンテクストな要素が強くなってきているきがするのですが、

その中でも今までのJojiさんにあまりなかったローコンテクスト要素しかない、

この曲でこの長々とつづった考察を〆たいと思います。

 

カミラ・カベロもお気に入りのこの曲

(カミラにハマるのもわかるわ~ローコンテクスト要素バリバリやもん~って個人的に思いました。)

 

 

[Intro]
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh

[Chorus]
Have you ever loved? Would you go again?

君は愛されたことはあるの?また去っていくの?
Don't be down when it's over, baby, yeah

それが終わりを迎えたとしても落ち込まないでよ、ベイビー
I'll be your man, oh man

僕が君の男になるから

Have you ever loved? Would you go again?

君は愛されたことはあるの?また去っていくの?
Don't be down when it's over, baby, yeah

それが終わりを迎えたとしても落ち込まないでよ、ベイビー
I'll be your man, oh man

僕が君の男になるから

[Post-Chorus]
I'll be your man

僕が君の男になるから
I'll be your man

僕が君の男になるから

[Chorus]

Have you ever loved? Would you go again?

君は愛されたことはあるの?また去っていくの?
Don't be down when it's over, baby, yeah

それが終わりを迎えたとしても落ち込まないでよ、ベイビー
I'll be your man, oh man

僕が君の男になるから

[Post-Chorus]

I'll be your man

僕が君の男になるから
I'll be your man

僕が君の男になるから

[Bridge]
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh

[Chorus]

Have you ever loved? Would you go again?

君は愛されたことはあるの?また去っていくの?
Don't be down when it's over, baby, yeah

それが終わりを迎えたとしても落ち込まないでよ、ベイビー
I'll be your man, oh man

僕が君の男になるから



[Post-Chorus]
Oh, oh, oh, oh, oh (I'll be)
Oh, oh, oh (Your man)
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh (I'll be)
Oh, oh, oh (Your man)
Oh, oh, oh, oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh

[Outro]

Have you ever loved? Would you go again?

君は愛されたことはあるの?また去っていくの?
Don't be down when it's over, baby, yeah

それが終わりを迎えたとしても落ち込まないでよ、ベイビー
I'll be your man, oh man

僕が君の男になるから

 

アルバムの終わりなのに、何かの始まりを感じさせる曲調に、ストレートでシンプルな歌詞・・・Jojiさんは次何をして我々を驚かせてくれるのでしょうか・・・。